8/1に、抹茶専門ブランド「千休」から米粉の抹茶フィナンシェが発売されることになりました。
今回のフィナンシェは、千休にとっても、私にとっても「挑戦」の1つです。
どんな想いで抹茶フィナンシェを作ったのか、noteに思い出として書き綴らせていただきます。商品開発するときの心境なども書いているので、これからブランドを立ち上げようとしている人の参考になれば嬉しいです。
抹茶スイーツを出すのが夢だった
ブランド立ち上げ当初から、抹茶を感じる抹茶スイーツを作るのが夢でした。美味しい抹茶を食べた時は、言葉にできない幸せな気持ちになり、口角と目線が自然と上に向いてしまいます。
しかし在庫のリスクを考えるとファンが一定数着くまでは難しく(賞味期限や場所・ロットの関係で)、出すタイミングを伺っていました。
抹茶スイーツを出す決心をしたのは、2019年9月。
駅構内で行なったポップアップで、抹茶スイーツをテスト販売したときのことです。
ポップアップ6日目🍵
休日の大崎駅はのんびりしていて、多くの人が足を運んでくれています!
(完売)
Ohayo、フィナンシェ(残りわずか)
カプチーノ、サブレ、Oyasumi残り2日です!✨#千休 pic.twitter.com/0MFmHjpZj7
— なまっちゃ🍵抹茶家/ 千休CMO(Chief Matcha Officer) (@namatcha_) November 17, 2019
フィナンシェ、サブレ、パウンドケーキの3種類を出したのですが、ドリンクに比べて売り上げを大きく伸ばし、SNSのシェアや口コミもたくさん。「めちゃくちゃ美味しかった!」「こんなに抹茶が濃厚なお菓子食べるの初めてかも!」
抹茶スイーツの人気を実感しました。
「本格抹茶スイーツって需要があるんだ」ということを、現場で身にしみて感じたのです。
ポップアップが終わってから「本当に美味しくて、毎日でも食べたくなる抹茶スイーツを作ろう」と決意し、スイーツの開発が始まりました。
抹茶味じゃなくて、抹茶本来の味を
抹茶スイーツには、「抹茶風の味」のものが存在します。
抹茶は少ししか入っておらず、着色料や香料で味を演出しているもの。
製菓用の抹茶の中には、色や香り、味が出にくいものがあり、それらを補うために香料や着色料を入れる場合があるのです。
また安い抹茶を使うと、苦味やえぐみが強いため、それを紛らわすために甘めの味付けをしているスイーツもあります。
私は、そんな抹茶風のスイーツが苦手でした。
一方、京都宇治の抹茶屋さんで食べる抹茶スイーツは絶品!!
学生でお金がたまったときには、よく京都まで、抹茶を食べることを楽しみに行っていました
京都で食べる抹茶スイーツは値段が高いけれど、美味しい抹茶スイーツが食べられるなら…とお金を使うことを惜しみませんでした。その代わりに、とても幸せな時間と気持ちを手に入れることができるからです。
そんなワクワク心が踊るような「幸せになれる抹茶本来の味をもっと多くの人に感じてほしい」と思いながら、今回の抹茶フィナンシェの味を作りました。
- 抹茶の味を出すための香料や着色料は一切使わない。
- 茶道でも使われるような良い宇治抹茶だけを使用。
どこよりも「濃厚」な抹茶フィナンシェ
私はとにかく「濃厚」が好きです。
これは抹茶に限らず、カレーとか、焼肉とか…もったりしたものが大好き。
そして私の周りの友達にも、どんな抹茶を選んでいるのか見ていたところ、やっぱり「濃厚」「お濃い」などを手に取っているし、そうであることに喜びと感動を抱いていることがわかりました。
だから、今回の米粉の抹茶フィナンシェもかなり濃厚になっています。
ただ、抹茶をたくさん入れて濃厚にすれば良いってもんじゃない。
抹茶を入れると、苦味が強くなって後味が悪くなったり、粉っぽさが残ったり、のどごし(食べ物だけど…w)が悪くなったり。
食べている人たちが、「うん、これはおいしい!」となるギリギリの抹茶の量を入れました。
嬉しかったのは、工場のひとたちの反応。
「こんなに抹茶で綺麗な色がでたのは初めてです。」
と言っていただけました。
抹茶って熱を入れると退色しやすいのですが、今回使った抹茶はそれでも良い色を表現してくれています。
色・香り・味がそろった米粉の抹茶フィナンシェは、自慢の一品になりました。
小麦粉じゃなくて「米粉」をフィナンシェに使った理由
今回のフィナンシェは、小麦粉ではなく「米粉」を使っています。
一般的な焼き菓子は、小麦粉やアーモンドプールを使うのですが、今回はあえて米粉を使いました。
理由は、私が毎日食べたいから。
超個人的な理由で申し訳ないのですが、私は小麦粉が苦手です。
小麦粉をたくさん食べると、
- 肌が痒くなる、荒れる
- 頭がぼーっとする
- 熱っぽくなる
など体が少し不調になります。
(少量であれば全然OK。毎日のように食べるとやられます…)
だから、小麦粉は極力食べないように生きてきました。
なのに私は、抹茶スイーツが大好き…。
小麦粉が入っていても、「抹茶はOK」と思って食べています(笑)。
そんな私が千休で抹茶スイーツの商品開発をしているとき、最初は「小麦粉」を使った抹茶フィナンシェを作っていました。
- あくまで小麦粉が苦手なのは私だけ
- 米粉にすると原価が上がってしまう
などのもろもろの事情を見て、小麦粉のほうがよかったのです。
でも、商品開発中に
「あれ…でも、これ私毎日食べたいくらい好きになれる?」
ってふと思いました。
今まで作ってきた商品
・抹茶ラテ
・抹茶カプチーノ
・抹茶
は、正真正銘、私が毎日飲みたいものであり、毎日飲んでいるものでもあります。
しかし小麦粉を使ったフィナンシェは「毎日食べたい」ではなかった。
「小麦粉」を気にしてしまう自分がいました。
だから自分が食べて罪悪感なく満足できる「米粉」を使うことに。
これなら毎日食べたいし、毎日食べながら気を使う必要もありません。
小麦粉が苦手な人でなくても、「米粉」と聞くだけでちょっと安心しますよね?笑
健康に良いだけでなく、米粉を使うことで、もちっとした食感と優しい甘さが出来上がりましたので、ぜひ食べていただきたいです。
焼き菓子「フィナンシェ」を販売するという挑戦
今までドリンクしか販売してこなかった抹茶ブランドが、焼き菓子を販売するという挑戦。
正直どれくらい反応があるのかわからずドキドキしています。(心を落ち着けるために毎日抹茶をたくさん飲んでいます…。笑)
でも、美味しさには絶対的な自信がある。
まだまだ小さい抹茶のブランドですが、必ず「抹茶といえば…」の地位を狙っていきます。
ぜひ、米粉の抹茶フィナンシェをお楽しみください。
ポップアップで大人気の抹茶フィナンシェがバージョンアップ
米粉の抹茶フィナンシェ〜たまゆら〜
こだわりや想いを詰め込んだフィナンシェを、ぜひ受け取ってください!
商品詳細ページからご購入いただけます。
たまゆらの名前の由来については「米粉の抹茶フィナンシェ「たまゆら」と名付けた理由」に綴りました。
こちらの記事はnoteの内容を転載したものです。