fbpx

千休

ログイン
マイページ

抹茶の種類を説明できる⁉定義や6つの品種の違いを徹底解説

2023.10.20 BLOG, 抹茶コラム

和カフェで抹茶を飲んだり、複数の日本茶専門店で抹茶を買って飲んだりした時に「あれ、味が違う?」と感じた経験をお持ちの方はいらっしゃるのではないでしょうか。

一口に「抹茶」といっても、その味わいは異なります。

その理由は、原材料として使われている品種によって味わいが異なっており、それらをブランドごとにオリジナルでブレンドされているからです。

今回は
・抹茶の定義
・代表的な6つの品種の違いとその味わい

についてご紹介します。

抹茶の定義とは?①抹茶の原材料と製造工程を解説

抹茶は、「碾茶(てんちゃ)」を石臼で粉末状に挽いたものです。

「碾茶」とは、被覆した茶畑で育てた茶葉を摘んだ後、蒸気で蒸して乾燥させたもの。

強い日差しが当たらないように遮光して茶葉を育てることで、日の光を浴びて育った茶葉よりも甘味や旨味が強まり、「覆い香」と呼ばれる抹茶特有の香りを生み出します。

碾茶の原料となる茶葉の収穫方法には、2種類あります。

一つは、新芽だけを丁寧に集める手摘み。もう一つは、機械による刈り取りです。
手摘みは手間と時間がかかる分、味も良く、高級品として扱われます。

茶葉を蒸した後、揉みながら水分を抜いて乾燥させる「荒茶(製品化される前のお茶)」とは違い、一切揉まずに乾燥させるのが、碾茶の特徴です。

碾茶の茎や葉脈を取り除いた上で石臼で挽くことで、玉露のようなまろやかな旨味のあるパウダー状になります。

千休宇治抹茶

収穫した茶葉の産地ごとに、味わいも異なるのが特徴です。

抹茶は、色合いが鮮やかで、冴えた鮮緑色をしているものほど上質かつ鮮度が高いと言われています。

抹茶の定義とは?②「抹茶」と「粉末緑茶」の違いはそもそもの茶葉が違う!?

お寿司屋さんへ食事に行くと、「粉末緑茶」と書かれた粉を見かけたことはありませんか?

初めて粉末緑茶をお湯に溶かして飲んだときに「これが抹茶なのかな…?」と疑問に感じたことのある方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、この2つは全く違うのです!

「抹茶」と「粉末緑茶」では原料として使われている茶葉が異なります。

先ほどご紹介したように、「抹茶」は碾茶を石臼で挽いて作ったもの。
それに対して「粉末緑茶」は、煎茶に使われる茶葉を挽いて作ったものです。

粉末緑茶も抹茶と同様に、お湯で溶いて飲むことができますが、見た目も味わいも全く異なります。

粉末緑茶と抹茶の一番の違いは、色の鮮やかさです。

粉末緑茶は、やや黄色味のかかった緑色をしているのに対し、抹茶は鮮やかで新鮮な青っぽい色合いをしています。
お湯に溶かした時も、抹茶のほうが鮮やかな緑色をしていて、泡立ちも良く、思わず「美味しそう」と感じるのではないでしょうか。

さらに、手軽に飲める粉末緑茶はやや粉っぽさが残りますが、抹茶の場合は旨味が強く、飲みごたえがあります。

お食事をするなら、粉末緑茶のほうが向いていますが、上質なお菓子をいただく時や食後の一杯には抹茶がおすすめです。

ところで、なぜお寿司屋さんで見かけることの多いのが粉末緑茶なのでしょうか?
それには、しっかりと選ばれている理由があります。

抗菌・消臭効果への期待です。
粉末緑茶には渋み成分であるカテキンが多く含まれており、強い殺菌作用が認められています。

さらに、抹茶に比べて価格が安いことも、粉末緑茶が選ばれている理由の一つです。

抹茶は、美味しい和菓子と一緒にいただく時や、誰かをおもてなしする時に、粉末緑茶は、日々の食事で手軽にお茶を飲みたい時に。
おもてなしするお客様の趣向やシーンによって使い分けるのがいいかもしれませんね。

抹茶の「ブレンド」と「単一品種」の違いとは?

抹茶には、「単一品種」と「合組(ごうぐみ・ブレンド)」の2種類の作り方があります。

「単一品種」とは、名前のとおり、1種類の品種のみを使用した抹茶です。

たとえば、ワインであれば「シャルドネ」「メルロー」「カベルネ・ソーヴィニヨン」といった1種類のぶどう品種で造られているものが多いですよね。

抹茶も同様に、異なる品種の茶葉からできたものがいくつも存在しています。

あえて1種類の茶葉のみを使用することで、その茶葉本来が持つ個性ある味わいを楽しめるのです。

「合組(ブレンド)」とは、複数の品種をブレンドした抹茶です。

使用する品種とその割合を独自に定めてブレンドすることで、お茶屋さんやお茶ブランドごとに異なる味わいを生み出しています。

実は、市場に流通している抹茶のほとんどは「合組」なんです。

おそらく、皆さんが飲んだことのある抹茶の大半も、合組で作られているはず。

なぜなら、一つの品種のみで商品化してしまうと、年によって品質にバラつきが出てしまったり、価格が安定しなかったりと、流通に乗せる上での課題がたくさんあるからです。

しかし、ここ数年では日本茶ブームも相まって、単一品種の個性を味わおうと、日本茶や抹茶の専門店を中心に単一品種の抹茶も出回るようになってきました。

抹茶の定期便MATHCA HOMEプレミアムでは異なる品種が毎月届くコースがあるんです!
違いを味わってみたい方は、お試ししてみてください!
宇治抹茶の定期便matchahome

抹茶の定期便の詳細を見てみる

抹茶の品種の中でもエース級⁉!?京都府で育成される「宇治品種」とは?

「宇治品種」とは、京都府の宇治地方の方で栽培されている「宇治在来種」より選抜された品種のことです。

日本の茶産地では、古くから在来種が栽培されており、気候風土や育て方に応じて、特徴の異なる茶葉が生まれています。

宇治品種に選ばれている碾茶・玉露用の品種は、「あさひ」「さみどり」「うじひかり」「てんみょう」「ごこう」「うじみどり」「ほうしゅん」の7つです。

京都の宇治地方には優良な品種が豊富に揃っています。

抹茶を代表する6つの品種

①やぶきた

日本で最も多く栽培されている「やぶきた」。明治〜大正時代に静岡で生まれた品種ですが、今では全国の茶栽培面積において75%以上を占めているというデータも!甘み、旨味、渋み、苦味の全てにおいて高い品質を持ち合わせており、バランスの取れた味わいが特徴です。抹茶ラテを作ったり、お菓子に抹茶を混ぜて使う時には「やぶきた」がオススメです!

②さみどり

「さみどり」は、京都府宇治の在来種として知られています。特徴は、色鮮やかな緑色をしていること。豊かな味と香りを持ち合わせており、軽い飲み心地に、後味はすっきり。薄茶にすると飲みやすく、宇治抹茶の定番品として長く愛されています!

③あさひ

昭和の初期に選抜された宇治品種「あさひ」。深い旨味とコクが特徴的です。碾茶に用いられる品種の中では最も高値で取引されていると言われています。お濃茶として飲むと、あさひの魅力を最大限に感じられます!

④ごこう

京都府宇治の在来種から生まれた「ごこう」。鮮やかな深緑色に、芳醇な香りが特徴的です。味わいは、抹茶とは思えないほどクリーミーなんです。抹茶と牛乳を混ぜてラテを作ると、とてもリッチな味わいに変化します。

⑤おくみどり

「おくみどり」は、やぶきたと静岡の在来種をかけ合わせて誕生しました。癖のない自然な甘みと上品さがあり、ブレンドにも適した品種です。色が濃く、味もしっかりしていることから、焼き菓子などを作るときに使うと、色鮮やかに、抹茶の風味を活かすことができます。

⑥うじひかり

名前から察しがつく通り、「うじひかり」は京都府宇治の在来種です。抹茶や玉露向きの品種で、各種品評会では最高峰に位置しています。芳醇な香りに、濃厚な旨味が特徴的です。

単一品種の抹茶を買うなら?

宇治抹茶手軽通販
「単一品種の抹茶を飲んでみたい!」

ここまで記事を読んで、そう思った方もいらっしゃるかもしれません。

実は、単一品種の抹茶を見つけるのはなかなか大変なのです。

正直なところ、単一品種の抹茶はあまり市場に出回っていません。老舗のお茶専門店に足を運んでも、ほとんどが合組での取り扱いとなっています。

もし「単一品種の抹茶を飲みたい」と思っている方がいらっしゃれば、おすすめは抹茶を専門に取り扱っているお店で探してみてください。

比較的、新しい抹茶専門店であれば、単一品種の抹茶を積極的に仕入れて販売しているところもあります。

抹茶選びに困ったら、抹茶専門ブランド「千休」へ

千休では、京都府産の上質な宇治の茶葉を使用した抹茶「ほんのしるし」を単品で販売しております!

千休のオリジナル抹茶として複数の品種を独自にブレンドしたもので、粒子が細かく、お湯に溶けやすいのが特徴です。
舌触りも良く、飲みやすいとお客様から好評いただいております。

さらに、抹茶好きな方のために、毎月異なる抹茶が届く抹茶の定期便「MATCHA HOME」も運営しています。
単一品種の「さみどり」を使った抹茶はもちろん、「ほんのしるし」よりもさらにワンランク上の抹茶を嬉しい価格でお届けしています。

この機会にぜひ、抹茶の違いを楽しんでみませんか?

商品の詳細を見てみる

抹茶のことをもっと深く知れる

【茶筅とは】抹茶をたてるやつ・混ぜるやつは何?抹茶を飲むのに必要な道具をご紹介

抹茶は苦い?まずい?抹茶のイメージが変わる魅力を徹底解説!